だるま展の主催者である私、『だるチャンプロデュース』代表、貴山圭子は福島県の生まれです。伊達郡梁川町から福島市に引っ越し、大学は仙台、そこで主人と出会い後に結婚。その後、縁あって調布にやってきました。
子どもたちのために深大寺のだるま市からヒントを得て「だるチャン」というキャラクターが生まれ、何か面白いことできないかと色々な活動を起こしました。自然とこの調布のまち自体を愉しいふるさとにしたい、という思いが湧き起こりましたが、実はそれと同時に故郷の福島が目の前に現れ出したのです。
福島市の実家から見える吾妻山の雪景色。底冷えする寒さ。七色の紅葉。温泉。くだもの・・・とんでもなく素晴らしい美しい町。それまではちっとも気がつかなかったもの。そして、偶然にも福島はだるまの生産地でした。
そこに3月の震災。今、福島で感じるのは口にはしないがあきらめや閉塞感。今後の先行きが全く見えないために福島全体が不安の中にいるのです。
私が福島にできること...それはやっぱりだるまを使って何かをすることだと気づきました。福島はだるまの大生産地。福島、三春、白河、いわき、会津とこんなに生産者ががんばっている地は他にないと。
さっそく七転び八起きの「7月8日だるまの日」、デコ屋敷の若者たちと「だるまで復興祭」が実現しました。その中の『福島だるまサミット』で福島県内のだるま生産者が始めて一同に会し、私は勢いで「12月に調布の深大寺でだるま展をします!」と宣言したのでした。
かつての天明の飢饉で群馬の畑に浅間山の灰が降り、何もかもがダメになった時に高崎の僧の助言で今の高崎だるまの繁栄が生まれたように、だるまで福島に新しい風を生み出すことができるんじゃないか。今度は主婦たちのアイデアで、日本にも広がることを意図しつつ、だるまだらけになるイベントを起こしたいと思います。
福島を応援しようという方から自分の元気のために何かしたいという想いの方まで全部ひっくるめて大歓迎です。あなたも参加してみませんか?
2011年9月15日 貴山圭子
調布深大寺だるチャン
0コメント